素材

【岩絵具】

日本画を描く際に用いられる「岩絵具」は、7世紀ごろ高麗の僧が紙や墨とともに日本へ伝えたといわれている、
主に天然の鉱物を砕いて作る絵具です。

特に青色のアズライト(和名:藍銅鉱)から作る「群青」と、
緑色のマラカイト(和名:孔雀石)から作る「緑青」は約1400年以上、
素材や技法も変わることなく現代まで受け継がれ使い続けられている、世界でも類を見ない美しい絵具です。

マラカイト(和名:孔雀石)
緑青の岩絵具

自然が何万年という歳月をかけて作り出した鉱物の色彩は耐久性に優れ、
高松塚古墳の壁画や法隆寺金堂旧壁画にも使われた岩絵具はあせることなく美しい色を今に伝えています。

(写真左)高松塚古墳壁画 西壁女子群像 藤原京期(694年〜710年) / (写真右)法隆寺金堂壁画 6号壁阿弥陀浄土図(焼失前) 7世紀末

近代になって、アズライトやマラカイト以外の鉱物を砕いたものや、
科学的に合成した岩絵具も多く作られるようになりました。
はなもっこで使用している岩絵具は、群青や緑青をはじめ、そのほとんどが天然の鉱物から作られたものです。
普通の絵具にはない、透明感ある色彩と、粒子が粗くザラザラとした独特の質感をお楽しみいただけます。

【和紙】

「はなもっこ」では岩絵具を塗る下地などに和紙を多く使っており、
富山県・五箇山の悠久紙や、高知県の土佐典具帖紙を中心に、
できるだけ昔ながらの素材、手法で製作されたものを用途に応じて使い分けています。

近年生産者の減少などで、化学薬品の使われていない手漉きの和紙は
手に入りにくい希少なものになりつつあります。
「紋切り」シリーズなど、和紙の美しさそのものを味わっていただく腕時計を通して、
その魅力を感じていただけたらと思っております。

【箔】

はなもっこの故郷金沢は、国内の金箔の99%を生産しています。
そんなご当地素材を「はなもっこ」ではインデックス(時間を示す点)などに多用しています。
1万分の1mmという極限まで薄く伸ばされたその素材は、和紙の上に貼ることで柔らかく繊細に輝きます。
「紋切り」などの下地には銀箔を貼っていますが、
腕時計の内部は密閉されていますので、銀が変色することはありません。
光り輝くことで、薄暗い場所でも時間が見やすく、機能性も考慮したデザインとなっております。



技法

私どもシーブレーンは、1994年から手作りの腕時計を一貫して製作してまいりました。
伝統を大切にする金沢の地で、手作業を続けてきた工房だからこそできるものとして、
2008年に始めたブランドが「はなもっこ」です。

「岩絵具」自体はさらさらとした砂のような状態なので、
普通のチューブに入っている絵具のように塗るだけでは定着せず、
膠(にかわ)という伝統的な接着剤を混ぜあわせて和紙に塗ります。
塗っては乾かし、また塗る作業を四回ほど繰り返し、均一な厚さに仕上げます。
1mmにも満たない大きさのインデックスは、和紙に金箔を貼りかさね、丸く打ち抜いたもの。
それも膠でひとつひとつ文字盤に貼り付けています。
「紋切り」の紋様は、胡粉という貝殻から作る白い絵具を和紙に塗り、
それを切り絵のようにナイフで切り抜いたものです。

現在様々な印刷技術があり、腕時計の文字盤の加工は機械で作られるものがほとんどですが、
このような伝統素材を、ひつとつひとつ手作業で仕上げることで生まれるものの魅力は、
機械では決して表すことができないものです。

25年以上の経験をもとに、組み立て作業も金沢の工房で行っております。
出荷前にはすべて、専門の機器で動作確認をしており、
正確な時を刻む腕時計として機能性の面でも安心してお使いいただけます。



【ケース仕様】

レディース

  • ケース素材…ステンレス無垢もしくはイオンプレーティングメッキ加工
  • 直径22mm 厚さ7.4mm
  • 電池寿命:新品に交換してから約2年

ユニセックス

  • ケース素材:ステンレス無垢、ステンレスにイオンプレーティングメッキ加工/真鍮無垢
  • 直径33mm 厚さ8mm
  • 電池寿命:新品に交換してから約3年

スクエア

  • ケース素材…ステンレス無垢もしくはイオンプレーティングメッキ加工
  • 縦32mm 横23.5mm 厚さ6mm
  • 電池寿命:新品に交換してから約5年

各タイプ共通

  • 日常生活防水
  • 一年保証
  • セイコーエプソン社製国産アナログクウォーツ
  • 時計作動温度範囲:-5℃から50℃
  • 時計精度:平均月差±20秒
  • 強化ガラスレンズ
  • 電池交換他アフターケア可
  • 裏蓋素材:ステンレス